アオミノウミウシ
アオミノウミウシ | ||||||||||||||||||||||||
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アオミノウミウシ (Glaucus atlanticus) | ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Glaucus atlanticus Forster, 1777[1] | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
アオミノウミウシ |
アオミノウミウシ(青蓑海牛、Glaucus atlanticus)は、軟体動物門腹足綱裸鰓目アオミノウミウシ科に属するウミウシの一種。
特徴
よくウミウシ類は「海のナメクジ」とも呼称されるが、その仲間とは思えない姿をもっている。その胴体前部左右には人の平手を拡げたような鰭を備え、その後ろにはやや小さい鰭、さらに後ろにもう1つの小さい鰭を持っており、これで海を遊泳するように移動する。胴体後部が爬虫類の尾のようにも伸び、その体型から英語では「ウミツバメ」 (Sea Swallow)、「青い天使」 (Blue Angel)、「青い竜」 (Blue Dragon) などとも呼ばれる。
体長は20-50ミリメートルほど。
生態
肉食性で、主にクラゲ類のような浮遊性刺胞動物に付くが、それらに取りついて移動手段にするだけでなく、栄養源として捕食する。特に猛毒の刺胞を持つカツオノエボシやギンカクラゲといった種を好み、クラゲの毒をものともせずに食べてしまう。盗刺胞を行う。
美しい姿をしているものの、いわゆる電気クラゲと呼ばれる猛毒のクラゲ類の刺胞を体内に取り込んでおり、それを他のミノウミウシ類のように捕食者に対する武器として用いる。毒性は健在なので、その美しさと優雅さに惹かれても、直接手で触れることは危険である。2017年2月14日には、オーストラリア中東部を襲った46℃の記録的熱波の影響からクイーンズランド州沿岸部一帯でアオミノウミウシが大発生し、触れたサーファーや海水浴客63人が毒の被害に遭ったことが報じられている[2]。
広い外洋に生息しているため、子孫を確実に残せるように雌雄同体であるうえ、断続的に3000個以上の卵を産卵し、放流する。
出典
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