アミット・トリヴェディ

アミット・トリヴェディ
Amit Trivedi
アミット・トリヴェディ(2012年)
基本情報
生誕 (1979-07-11) 1979年7月11日(44歳)
出身地 インドの旗 インド マハーラーシュトラ州ムンバイサルセット島バンドラ(英語版)
ジャンル 映画音楽
職業 作曲家音楽監督歌手作詞家
活動期間 2001年 -

アミット・トリヴェディ(Amit Trivedi、1979年7月11日[1] - )は、インド作曲家音楽監督歌手作詞家。舞台音楽の作曲家として活動した後、2008年に『Aamir』で映画音楽の作曲家としてデビューする[2]。2009年公開の『デーヴ・D(英語版)』で国家映画賞 音楽監督賞(英語版)など複数の賞を受賞するなど批評家から高い評価を得ている[3][4]

生い立ち

サルセット島バンドラ(英語版)グジャラート人(英語版)家庭に生まれる。若年期のころの音楽との接点は祈りの歌とグジャラート・フォークソング(英語版)のみだった[5]。一家の故郷はグジャラート州アフマダーバードである[6][7]

キャリア

クイーン 旅立つわたしのハネムーン』のイベントに出席するアミット・トリヴェディ(中央)

トリヴェディは若いころに電子音楽の魅力に惹かれ、さらにインドの伝統音楽の強い影響を受けて次第に音楽に興味を抱くようになった。19歳から20歳のころに作曲活動を始め、大学時代にはバンドグループ「Om」に参加して地元の小規模なライブに出演していた。出演したライブで注目を集めた「Om」はアルバム販売をオファーされたが、プロモーション不足のため失敗している[8]。その後、舞台やテレビ番組の背景音楽マラーティー語映画のプログラミング、ダンディヤ・ラース(英語版)、ライブパフォーマンス、オーケストラなどの分野で活動した。またマクドナルドバーティ・エアテルの広告作曲も手掛けている[9]。オーディオ・ガレージ・レコーディングスタジオのオーナーであるアルヴィンド・ヴィシュワカルマにソニーBMGを紹介された後、トリヴェディは映画以外のアルバム作曲も手掛けるようになった。同社との仕事の中ではアビジート・サワント(英語版)の「Junoon」やプラシャント・タマング(英語版)のデビューアルバムの作曲を手掛けている。

トリヴェディは、友人でプレイバックシンガーシルパー・ラーオ(英語版)アヌラーグ・カシャップ(英語版)に彼を紹介したことをきっかけに、映画音楽の作曲を手掛けるようになった。カシャップは『デーヴ・D(英語版)』の映画音楽を手掛ける作曲家を探しており、トリヴェディに作曲を依頼したものの製作に遅れが生じたため、彼はカシャップの推薦でラージ・クマール・グプタ(英語版)の『Aamir』の作曲を手掛けることになった。その結果、トリヴェディの映画音楽作曲家デビュー作は同作となり、批評家から映画音楽作曲家として認知されるようになった[10][11]

2009年に入り『デーヴ・D』が公開され、公開に先立つ2008年12月に18曲が収録されたサウンドトラックが発売された。このうちトリヴェディが作詞したのは「Aankh Micholi」1曲であり、この他にプレイバックシンガーとして5曲歌っている。彼は同作の作曲で高い評価を受け、第55回フィルムフェア賞(英語版)ではR・D・ブルマン賞作曲賞(英語版)を受賞しており[12]国家映画賞 音楽監督賞(英語版)も受賞している。同年には『Wake Up Sid』の曲「Iktaara」、ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロールのチーム曲「Game for More」、テレビ番組「ビッグ・スイッチ(英語版)」のテーマ曲の作詞も手掛けている。2018年に参加した『盲目のメロディ〜インド式殺人狂騒曲〜』ではボリウッド映画ジャーナリスト賞の音楽監督賞を受賞した[13]。また、アミターブ・バッチャンのテレビ番組「Aaj Ki Raat Hai Zindagi」のテーマ曲も作曲している[14]

ライブ活動

ライブ中のアミット・トリヴェディ(2016年)

2010年12月23日に初めてムンバイのムード・インディゴでライブパフォーマンスを行った。コンサートにはトーチ・ライナ(英語版)アミターブ・バッタチャールヤ(英語版)ニキル・デソウザ(英語版)ラージャ・ハサン(英語版)アディティ・シン・シャルマ(英語版)シュリラーム・アイヤール(英語版)が共演している。2013年11月22日にはバンガロールでコンサートを開催し、トーチ・ライナ、シュリラーム・アイヤール、ターンヴィー・シャー、ミリ(英語版)と共演した。また、プネーデリー、ハイデラバードで開催された音楽祭バカルディNH7ウィークエンダーにも出演している。2016年1月にデリーのインド貿易学院(英語版)の年次祭に出演し、2月1日にはスプリング・フェスト(英語版)ニーティ・モハン(英語版)ディヴィヤ・クマール(英語版)と共演した。2017年3月19日にグジャラート州立法科大学(英語版)のイベントに参加し、同月26日にゴグティ工科大学(英語版)のイベントにディヴィヤ・クマール、ジョニタ・ガンディー(英語版)と共に出演している。

第9回ミルチ音楽賞(英語版)では各州の人気フォークソングの要素を取り入れた祭典歌を作曲した。2018年1月20日にネールールの大学のイベントにジョニタ・ガンディー、シャシュワット・シン、アルン・クマール、ヤシタ・シャルマと共に出演し、翌21日にはIIT BHUフェストに出演している。2月7日にK・J・ソマイヤ工科大学(英語版)のイベントに出演し、同月16日にはデリー工科大学(英語版)の学園祭エンジフェスト(英語版)に出演した。翌17日にVIT大学のイベント「リヴィエラ」に出演し、同月24日にガンディーナガルで開催されるグジャラート州最大の学園祭シナプスに出演した。3月16日にヒンドゥー大学のイベント「メッカ」に出演している。10月にはルールキー工科大学(英語版)トムソー(英語版)に出演している。

出典

  1. ^ “Amit Trivedi: Movies, Photos, Videos, News, Biography & Birthday”. eTimes. 2019年8月15日閲覧。
  2. ^ Why we should applaud Aamir by Raja Sen, Rediff.com, 5 June 2008.
  3. ^ “Dev.D – music review by Amanda Sodhi”. Planet Bollywood (2008年12月28日). 2011年10月18日閲覧。
  4. ^ Amit Trivedi’s music in Dev D derives from his musical journey Archived 24 September 2012 at the Wayback Machine. The Indian Express, 21 January 2009.
  5. ^ “Why Amit Trivedi is not the Poor Man’s Rahman”. Radio City. (2016年4月7日). https://www.radiocity.in/film/news-details/Why-Amit-Trivedi-is-not-the-Poor-Man%E2%80%99s-Rahman/2693 
  6. ^ “My wife handles my money and madness both very well: Amit Trivedi”. The Times of India (2014年3月2日). 2014年3月3日閲覧。
  7. ^ “Loved Emosanal Attyachaar? Real voices behind song revealed and you'll be surprised”. www.asianage.com/. (2018年3月4日). http://www.asianage.com/entertainment/bollywood/040318/loved-emosanal-attyachaar-real-voices-behind-song-revealed-and-youll-be-surprised.html 2018年4月12日閲覧。 
  8. ^ “Amit Trivedi – 'I don't believe stars are needed to make the music a hit' | Editorial-Just Talk”. Radioandmusic.com (2010年1月14日). 2011年10月18日閲覧。
  9. ^ “Making music, from Aamir to Dev.D”. Rediff.com (2004年12月31日). 2011年10月18日閲覧。
  10. ^ “Aamir : Music Review by Joginder Tuteja”. Bollywoodhungama.com. 2011年10月18日閲覧。
  11. ^ “Aamir – music review by Gianysh Toolsee”. Planet Bollywood (2008年5月25日). 2011年10月18日閲覧。
  12. ^ “Chatting up with Amit Trivedi - Music Aloud”. www.musicaloud.com. 2019年8月15日閲覧。
  13. ^ “Bollywood Film Journalist Awards 2019”. BFJA: Bollywood Films Journalist's Awards. 2019年8月15日閲覧。
  14. ^ “Amit Trivedi composes title track of Big B's new show Aaj Ki Raat Hai Zindagi” (英語). India Today. 2018年5月4日閲覧。

外部リンク

  • Amit Trivedi - IMDb(英語)
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