グレゴワール・ムンスター

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  • グレゴリー・ムンスター
  • グレゴワール・ミュンスター
グレゴワール・ムンスター
2019年 ラリー・モンテカルロ
2019年 ラリー・モンテカルロ
基本情報
国籍
生年月日 (1998-12-24) 1998年12月24日(25歳)
WRCでの経歴
活動時期 2019年 - 現在
コ・ドライバー ベルギーの旗 ルイス・ルーカ
所属チーム シュコダヒョンデMスポーツ
出走回数 13
チャンピオン回数 0
優勝回数 0
表彰台回数 0
ステージ勝利数 0
通算獲得ポイント 6
初戦 2019年 ラリー・モンテカルロ
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グレゴワール・ムンスター(Grégoire Munster、1998年12月24日[1] - )は、ベルギー出身のラリードライバー。ベルギーとルクセンブルクの2つの国籍を持つ。

略歴

ベルギー人の父とルクセンブルク人の母の間に生まれる。世界ラリー選手権には2019年シーズンのラリー・モンテカルロから参戦。

2020年の欧州ラリー選手権 (ERC) では、第3戦・第4戦を連続して優勝、シュコダ所属のオリバー・ソルベルグを逆転し、最終戦を残して1ポイント差でERC1ジュニア・カテゴリー首位に立った[2]が、最終戦はポイントを獲得できずドライバーズ・チャンピオンシップ 3位、ERC1ジュニア 2位となった[3][4]

2022年のラリージャパンではヒョンデ・i20N ラリー2で総合7位 (WRC2では優勝) で完走を果たす[5]

Mスポーツ・フォード

2023年Mスポーツへ移籍しWRC2にフォード・フィエスタ ラリー2で参戦。第7戦ケニアでは初出場ながら2日目途中までクラス首位を走行し移籍後初優勝が期待されたが、メカニカルとサスペンションのトラブルで無念のリタイアに終わる。ケニア以外の6戦では全く優勝争いに絡めず最高はアクロポリスの5位(WRC2チャレンジャーでは優勝)、WRC2ランキングは17位に終わる。第2戦スウェーデンと第7戦エストニアにはフォード・フィエスタ ラリー3でJWRCに出場。エストニアではクラス優勝を果たした。この年は並行してチリとセントラル・ヨーロッパではトップカテゴリーの3台目としてフォード・プーマ ラリー1をドライブした。固定ナンバーは「13」を選択した。チリではラリー1初ドライブながらポイント圏内の7位をキープしていたが、2日目最後のステージでパンクによりダメージを負い大幅タイムロス、ステージは完走したものの最終結果は13位に終わる。2戦目となるセントラル・ヨーロッパでは前戦同様に堅実に走行を続け、SS11でチームのエースオィット・タナックより0.3秒速い4番手タイムをマークし7位に浮上、そのまま最終日まで走り切りフル参戦のチームメイトピエール=ルイ・ルーベを上回る7位に入りラリー1で初ポイントを獲得した。最終戦ラリー・ジャパンはWRC2ポイント対象外だがラリー2で参戦。初日雨の難しいコンディションでラリー1に割って入るタイムをマークし日本のファンの注目を集めた。

2024年は前年チームメイトのアドリアン・フルモーと共にトップカテゴリーへ昇格(フルモーは再昇格)。レギュラードライバーとしてフォード・プーマ ラリー1をドライブする。ルクセンブルク国籍としては初めてのフルタイムWRCドライバーとなった。

エピソード

  • ラリー1デビュー戦となった2023年のチリで初日コ・ドライバーのルイス・ルーカがペースノートを忘れる事態が起きた。ノートがない午前のステージではチームからペースノートをスマホに送ってもらい、それを読み上げなんとか急場を凌いだ。この出来事があったにも関わらず午前の時点で7位つける健闘を見せた。

WRCでの年度別成績

所属チーム ランキング 獲得ポイント 最高位・回数 表彰台回数
2022年 スポット参戦 23位 6 7位・1回 0回
2023年 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム 21位 6 7位・1回 0回

* シーズン進行中

エントラント 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 WDC ポイント
2022年 グレゴワール・ムンスター ヒョンデ・i20N ラリー2 MON
12
SWE CRO
48
POR ITA KEN EST FIN BEL
11
GRE
Ret
NZL ESP
22
JPN
7
23位 6
2023年 Mスポーツ・フォード・ワールドラリーチーム フォード・フィエスタ ラリー2 MON
17
CRO
26
POR
42
ITA
11
KEN
Ret
FIN
15
GRE
12
JPN
Ret
21位 6
フォード・プーマ ラリー1 CHL
13
EUR
7
グレゴワール・ムンスター フォード・フィエスタ ラリー3 SWE
26
MEX EST
18

脚注

[脚注の使い方]

出典

  1. ^ “Grégoire Munster”. FIA Results and Statistics. 国際自動車連盟. 2023年12月27日閲覧。
  2. ^ “ムンスターがERC1ジュニア連勝、選手権リーダーへ”. RALLY・X. (2020年11月11日). http://rallyx.net/news/%E3%83%A0%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%8CERC1%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%A2%E9%80%A3%E5%8B%9D%E3%80%81%E9%81%B8%E6%89%8B%E6%A8%A9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%BC%E3%81%B8-19481/ 2023年12月27日閲覧。 
  3. ^ “FIA European Rally Championship”. FIA Results and Statistics. 国際自動車連盟. 2023年12月27日閲覧。
  4. ^ “Season 2020 rally”. ewrc-results.com. 2023年12月27日閲覧。
  5. ^ “2022 FIA World Rally Championship FORUM8 Rally Japan”. FIA Results and Statistics. 国際自動車連盟. 2023年12月27日閲覧。

外部リンク

ウィキメディア・コモンズには、グレゴワール・ムンスターに関連するカテゴリがあります。
  • グレゴワール・ムンスター (GregoireMunster) - Facebook
  • Grégoire Munster - ewrc-results.com
2024年の世界ラリー選手権 に参戦中のチームと出走ドライバー
日本の旗 トヨタ・GAZOO・レーシングWRT 大韓民国の旗 ヒュンダイ・シェル・モービスWRT イギリスの旗 Mスポーツ・フォードWRT
69. フィンランドの旗 カッレ・ロバンペラフィンランドの旗 ヨンネ・ハルットゥネン 4. フィンランドの旗 エサペッカ・ラッピフィンランドの旗 ヤンネ・フェルム 13. ルクセンブルクの旗 グレゴワール・ムンスター・ベルギーの旗 ルイ・ルーカ
33. イギリスの旗 エルフィン・エバンスイギリスの旗 スコット・マーティン 6. スペインの旗 ダニ・ソルドスペインの旗 カンディド・カレーラ 16. フランスの旗 アドリアン・フルモーフランスの旗 アレクサンドル・コリア
17. フランスの旗 セバスチャン・オジェフランスの旗 ヴァンサン・ロンデ 8. エストニアの旗 オィット・タナックエストニアの旗 マルティン・ヤルヴェオヤ
18. 日本の旗 勝田貴元アイルランドの旗 アーロン・ジョンストン 9. ノルウェーの旗 アンドレアス・ミケルセンノルウェーの旗 トルステイン・エリクセン
11. ベルギーの旗 ティエリー・ヌービルベルギーの旗 マルティン・ウィダグ