ケイ酸アルミニウム

ケイ酸アルミニウム
別称
五酸化アルミニウムけい素
識別情報
CAS登録番号 12141-46-7 ×
PubChem 10313254
ChemSpider 8488719 ×
日化辞番号 J3.014.324H
E番号 E559 (pH調整剤、固化防止剤)
KEGG D03236 (合成)
D03237 (天然)
  • O=[Al]O[Si](=O)O[Al]=O
  • InChI=1S/2Al.O3Si.2O/c;;1-4(2)3;;/q2*+1;-2;; ×
    Key: PZZYQPZGQPZBDN-UHFFFAOYSA-N ×
特性
化学式 Al2SiO5
モル質量 162.0456 g mol−1
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

アルミニウムシリケート(またはケイ酸アルミニウム, aluminum silicate)は、ケイ酸塩類の一種であり、酸化アルミニウム二酸化ケイ素などが様々な割合で結合した組成物の総称である。自然の鉱物の形でも、合成したものも「 xAl2O3. ySiO2. zH2O 」の様な形で表される。

例:

  • 藍晶石珪線石など: Al 2 SiO 5 {\displaystyle {\ce {Al2SiO5}}} (または、 Al 2 O 3 SiO 2 {\displaystyle {\ce {Al2O3{\cdot }SiO2}}}
  • ナクル石など: Al 2 Si 2 O 5 ( OH ) 4 {\displaystyle {\ce {Al2Si2O5(OH)4}}} , (または、 Al 2 O 3   2 SiO 2   2 H 2 O {\displaystyle {\ce {Al2O3\ 2SiO2\ 2H2O}}} )

用途

ゴムの充填剤や塗料に利用される[1]。また、アルミニウムシリケートの天然ナノチューブであるイモゴライトやハロイサイトの研究が行われている[2]。繊維としても利用され、酸化アルミの配合量が増えると耐火性が上がる[3]

安全性

  • ケイ酸アルミニウムを含む医薬品の長期摂取による腎結石の報告がある。[7]
  • ケイ酸アルミニウムを含む粉体の吸入による呼吸器系障害(じん肺)の報告がある。[7]

関連項目

出典

  1. ^ Handbook of Inorganic Compounds, Dale L. Perry, Taylor & Francis, 2011, ISBN 978-1-4398-1461-1
  2. ^ ポリマー系ナノコンポジットの製品開発 編:中条澄 p.115
  3. ^ Concise Encyclopedia of Composite Materials, ed. Anthony Kelly, MIT Press, 1989, ISBN 0-262-11145-4
  4. ^ 住宅用又は家具用の磨き剤:クレンザー - 家庭用品品質表示法(消費者庁)
  5. ^ 一般用医薬品の製品群とワークシートの対比表(厚生労働省)
  6. ^ 岩﨑綾乃, 辻明弘, 今井公江, 中西邦夫, 「一般用医薬品の胃腸薬における制酸力の比較検討」『YAKUGAKU ZASSHI』 2014年 134巻 6号 p.775-780, doi:10.1248/yakushi.14-00007, 日本薬学会
  7. ^ a b ケイ素、ケイ素化合物 - 素材情報データベース<有効性情報>(国立健康・栄養研究所
典拠管理データベース: 国立図書館 ウィキデータを編集
  • フランス
  • BnF data
  • イスラエル
  • アメリカ