ケコガサタケ属

ケコガサタケ属
ヒメアジロガサ (G. marginata)
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌亜門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Basidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: ヒメノガステル科 Hymenogastraceae
: ケコガサタケ属 Galerina
学名
Galerina
和名
ケコガサタケ属

ケコガサタケ属(ケコガサタケぞく、学名 Galerina)はヒメノガステル科に属するキノコの属である。猛毒アマトキシン類を含むものがある。

形態

色は地味で小型のものが多い。名前の通りコケから発生するものもあるが、朽木から発生するものもある。この属にはアマトキシン類やシロシビンを含むものがある。

特に、コレラタケとヒメアジロガサはアマトキシンを含み、エノキタケナラタケセンボンイチメガサなどによく似ている。

生態

人間との関係

テングタケ科テングタケ属Amanita)の有毒きのこが含むアマトキシン(Amatoxin)類を含むものが、本属にも確認されており、誤食による中毒事故も発生している。

分類

本属の上位分類はかつてはフウセンタケ科(Cortinariaceae)とされていたが、ヒメノガステル科(Hymenogastraceae)に変更された。

主な種類

  • コレラタケ - 朽木から発生。アマトキシンを含む。エノキタケやナラタケとの誤食注意。
  • ヒメアジロガサ - 朽木から発生。アマトキシンを含む。エノキタケやセンボンイチメガサとの誤食注意。
  • ヒメアジロガサモドキ - 朽木から発生。
  • フユノコガサ - コケから発生。
  • ヒメコガサ - コケから発生。
  • ミズゴケタケ - ミズゴケから発生。

参考文献

  • 長沢栄史監修 『日本の毒キノコ』 学研教育出版、2009年。ISBN 978-4-05-404263-6。