セントーサ島

セントーサ島
所在地 シンガポールの旗 シンガポール
座標 北緯1度14分52.8秒 東経103度49分48秒 / 北緯1.248000度 東経103.83000度 / 1.248000; 103.83000座標: 北緯1度14分52.8秒 東経103度49分48秒 / 北緯1.248000度 東経103.83000度 / 1.248000; 103.83000
面積 4.71 km²
セントーサ島の位置(シンガポール内)
セントーサ島
     
 プロジェクト 地形
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セントーサ島
セントーサ島の空中写真、2016年
中国語
繁体字 聖淘沙
簡体字 圣淘沙
発音記号
標準中国語
漢語拼音shèng táo shā
マレー語
マレー語Sentosa
タミル語
タミル語செந்தோசா

セントーサ島(セントーサとう、Sentosa Island)は、シンガポール島の南にある島[1]。レジャー施設が多数開発されており、シンガポールにおける重要な観光スポットとなっている。島の北側は遊園地や水族館が並び、島の南側はビーチが続いている。

概要

マラリアの流行により多数の死者が出たことから、かつてはブラカンマティ島マレー語: Pulau Blakang Mati、「背後の死者の島」の意味)とよばれていた[2]1880年代イギリスシンガポール港防御のためシロソ砦を建造[3]。シロソ砦は1942年2月のシンガポールの戦いで陥落し、ブラカンマティ島は1945年9月まで日本占領下に置かれた。戦後イギリスから返還され、シンガポール政府は「静けさ」を意味する現在の名称に改称しセントーサ・デベロップメント・コーポレーション(セントーサ開発公社)を設立[2]1970年代以降、保養地として観光開発が進められた[4]

2018年6月12日、カペラホテル(Capella Singapore、北緯1度14分58.9秒 東経103度49分28.4秒 / 北緯1.249694度 東経103.824556度 / 1.249694; 103.824556)でアメリカ合衆国ドナルド・トランプ大統領北朝鮮金正恩朝鮮労働党委員長(当時、現在は総書記)による米朝首脳会談が開催された[5]

  • カペラホテル
    カペラホテル
  • 米朝首脳会談に向かう トランプ大統領と金正恩委員長 (2018年6月12日)
    米朝首脳会談に向かう
    トランプ大統領と金正恩委員長
    (2018年6月12日)

観光

マーライオン

マーライオンタワー、「アンダー・ウォーター・ワールド」と名付けられた水族館、2000羽の蝶が放たれている昆虫館、リング状に設えられた座席が、地上110mまで上昇して回転するカールスバーグ・スカイタワー、シンガポールの歴史を展示したイメージ・オブ・シンガポール(Images of Singapore)という博物館蝋人形[6])、第二次世界大戦でも使用されたシロソ砦などがある。

ピンクのイルカのショーを見て、イルカにタッチできるドルフィン・ラグーンもある。夜には、レーザー光線と、花火噴水などを使ったショー「ソング・オブ・ザ・シー」もある(21:30より毎日開催)。

パラワン・ビーチには「アジア大陸最南端」の碑が建っているが、その場所は島の最南端からはかなり北に外れた位置にある。

また、2010年ユニバーサル・スタジオ・シンガポールがオープンし、さらに多くの観光客を引きつけている。付近にはホテル、フードコートやレストラン、水族館、土産店などが多数隣接している。島の中央部には巨大なマーライオン像が立ち、内部に入ることも可能としている。

2010年2月14日にはシンガポール初となる、大型カジノ施設がオープンした[7]

2016年4月12日、子供向けの職業体験型テーマパーク「キッザニア・シンガポール」が開業した[8]

なお北部リゾート・ワールド・セントーサ内においては、Wi-Fiが有料となっており、ホテルなどでもS$20を徴収する。このため、無料でWi-Fi環境を提供するスターバックスは、観光客に重宝される。

交通

島へ入るセントーサ・ゲートウェイ
セントーサ島のモノレール
「セントーサ・エクスプレス」

シンガポール島から、公共交通機関、自動車や徒歩で島に入ることが可能。いずれの場合も、入島料を払わなければならない。2015年現在、休日は7S$(17 - 19時は3S$)、平日は6S$(12 - 14時は2S$、17 - 19時は無料)である。

モノレール

シンガポール本島のヴィヴォシティ駅(MRTハーバー・フロント駅直結)からセントーサ島のビーチ駅までセントーサ・エクスプレスで、約8分。

ケーブルカー(ロープウェイ)

シンガポール島のハーバー・フロント駅からセントーサ島のセントーサ駅までシンガポール・ケーブルカーで、5分30秒。

バス

シンガポール島のハーバー・フロント・バス・インターチェンジからセントーサ・バス。

自動車・タクシー・徒歩

セントーサ・ゲートウェイの橋を渡って、自動車・バス・タクシー・徒歩で入島することも可能である。

リゾートワールドの地下には、巨大な駐車場が広がっており、各レジャー施設やホテルなどに繋がる構造になっている。

  • セントーサ島(2017年7月)
    セントーサ島(2017年7月)
  • セントーサ島(2016年6月)
    セントーサ島(2016年6月)
  • セントーサ島全景(2016年2月)
    セントーサ島全景(2016年2月)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “Sentosa Island” (英語). www.visitsingapore.com. 2023年4月8日閲覧。
  2. ^ a b 遠藤英樹 (2016年3月). “ダークツーリズム試論―「ダークネス」へのまなざし―”. 立命館大学人文科学研究所紀要110号. 立命館大学人文科学研究所. p. 16. 2018年6月13日閲覧。
  3. ^ “シロソ‐とりで【シロソ砦】”. デジタル大辞泉. 小学館. 2018年6月13日閲覧。
  4. ^ “セントーサ‐とう〔‐タウ〕【セントーサ島】”. デジタル大辞泉. 小学館. 2018年6月13日閲覧。
  5. ^ “Capella Sentosa: inside the Singapore hotel hosting the Trump-Kim summit”. The Week. (2018年6月11日). http://www.theweek.co.uk/94189/capella-sentosa-inside-the-singapore-hotel-hosting-the-trump-kim-summit 2018年6月12日閲覧。 
  6. ^ イメージ・オブ・シンガポール
  7. ^ 読売新聞 (2010), シンガポール初のカジノ、セントーサ島に, https://web.archive.org/web/20100217033645/http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100215-OYT1T00390.htm 2010年2月15日閲覧。 
  8. ^ The KidZania Journal (2016), KIDZANIA SINGAPORE JOINS HANDS WITH KIDS TO BUILD A BETTER WORLD, https://kzjournal.kidzania.com/2016/04/12/kidzania-singapore-joins-hands-with-kids-to-build-a-better-world/ 2018年8月9日閲覧。 

関連項目

外部リンク

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