ビュレット

曖昧さ回避 この項目では、実験器具について説明しています。記号(: bullet)については「ブレット (記号)」を、弾丸(: bullet)については「弾丸」を、尿素の二量体(: biuret)については「ビウレット」をご覧ください。

ビュレット
Mohrのピンチコック・ビュレット

ビュレット: burette: Bürette)は、分析化学滴定(容量滴定)の時に使用し、滴下した液の容量を秤量するための実験器具である。形状は右図の物が最も基本的であるが、空気圧で定位まで液を補充できる「オートビュレット」も汎用される。

ガラス製、プラスチック製のものがあり、色も透明白色)、褐色がある。褐色のものは主に光分解を起こしやすい試薬(硝酸銀など)によって滴定を行う場合に用いられる。

構造は概ね滴下ロートと同じであるが、貯留部は計量に適したように一様の内径になっており且つ細く、目盛が細かく壁に刻印されている。なお、滴下量を測定するため、目盛りは上のほうが0点となっている。

また、目盛りは活栓が右にあるとき正面を向くよう刻まれているが、これは活栓を左手で操作し、容器を右手で操作するというビュレットの基本操作を行う場合便利なため。

正式な計量には国家検定を受けたビュレットを使用しなくてはならない。正式な検定を受けたものには検定マークが刻印されている。

関連項目

外部リンク

  • ウィキメディア・コモンズには、ビュレットに関するカテゴリがあります。
  • ビュレット 理科ねっとわーく(一般公開版) - ウェイバックマシン(2017年10月5日アーカイブ分) - 文部科学省 国立教育政策研究所
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