ユリ目

ユリ目
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
: ユリ目 Liliales
学名
Liliales Perleb
ユリ目

ユリ目 (ユリもく、Liliales) は、単子葉植物の目の1つ。10科に約70属1600種が属する[1]

分類(APG分類体系

ユリ目

コルシア科

カンピネマ科

シュロソウ科

ペテルマニア科

イヌサフラン科

ユリズイセン科

リポゴヌム科

フィレシア科

サルトリイバラ科

ユリ科

APG分類体系での系統[1]
  • コルシア科 Corsiaceae - 3属30種
  • カンピネマ科 Campynemataceae - 2属4種
  • シュロソウ科 Melanthiaceae - 16属170種
  • ペテルマニア科 Petermanniaceae - 1属1種 Petermannia cirrosa
  • イヌサフラン科 Colchicaceae - 15属245種
  • ユリズイセン科 Alstroemeriaceae - 5属170種(Luzuriagaceaeを含む)
  • リポゴヌム科 Rhipogonaceae - 1属6種
  • フィレシア科 Philesiaceae - 2属2種
  • サルトリイバラ科 Smilacaceae - 1属315種
  • ユリ科 Liliaceae - 19属610種

過去の分類体系

分類体系によってユリ目に含まれる科は異なるが、タイプ科としてユリ科を含むものが“ユリ目”と呼ばれてきた。ユリ科が様々な系統をまとめた多系統群であるとの知見が増えるにつれ、ユリ科やユリ目は細分化される傾向にある。クロンキスト体系や新エングラー体系で入れられていた科は、現在はキジカクシ目ヤマノイモ目などに入れられている。

クロンキスト体系

クロンキスト体系ではユリ科を大きくとらえてネギ科ヒガンバナ科を分けず、さらにユリ目そのものも大きなグループとしている。

新エングラー体系

新エングラー体系ではラテン名がLiliifloraeとなっているが、ユリ科をタイプ科にすることではおなじものである。

ダールグレン体系

ユリの仲間の分類体系で細分化をしているのが、単子葉植物の専門家ダールグレンによるダールグレン体系である。クロンキストやエングラーがユリ科に入れていたものを、キジカクシ目ヤマノイモ目など、目が細分された体系になっている。ユリ目そのものは6科のみの小さなタクソンである。

  • モクレン綱(被子植物) Magnoliopsida
    • ユリ亜綱(単子葉植物) Liliidae
      • ユリ上目 Lilianae
        • ユリ目 Liliales
          • イヌサフラン科 Colchicaceae
          • Uvulariaceae
          • アヤメ科 Iridaceae
          • ユリズイセン科 Alstroemeriaceae
          • Calochortaceae
          • ユリ科 Liliaceae

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “Liliales”. Angiosperm Phylogeny Website. 2013年2月20日閲覧。
ウィキスピーシーズにユリ目に関する情報があります。
ウィキメディア・コモンズには、ユリ目に関連するカテゴリがあります。
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