ヴィーンゴールヴ

ヴィーンゴールヴ古ノルド語: Vingólf)は、北欧神話に出てくる宮殿のことである。

ギュルヴィたぶらかし』には、次のような事が書いてある。

  • は人間に息を与えるという最大のことをした。肉体が腐って土に返っても、焼かれて灰になっても、人間は生き続け、滅びることない。礼節をわきまえた人間は、生きたままギムレー、またはヴィーンゴールヴというところで、神々と暮らすのである。だが悪い人間はヘル(ヘルヘイム)へ行くのだ[1]
  • 万物の父(オーディン)は、アースガルズが作られた後、神殿を作った。それがグラズヘイムだ。さらに彼らはもう1つの館を作った。それは女神の神殿で非常に美しく、ヴィーンゴールヴと名付けられた[2]
  • アルファズル(万物の父。オーディン)はまたヴァルファズル(戦死者の父)とも呼ばれる。それは、戦死者が1人残らず彼の養子となるからだ。オーディンは彼らをヴァルハラとヴィーンゴールヴに送る。彼らはそこでエインヘリャル(エインヘルヤル)と呼ばれる[3]

脚注

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  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』226頁。
  2. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』234頁。
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』241-242頁。

参考文献

  • V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。

関連項目

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アース神族
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ミョルニルを象ったペンダント スウェーデンのスコーネ、1877年
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