屈性

真菌類のヒゲカビ屈光性を示す。

屈性(くっせい、英語: tropism)は、生物が外部刺激に応じて成長運動や旋回運動を示す生物学現象である。普通は植物についていう[1]傾性とは異なり、屈性は刺激の方向に依存する反応である。英語名はギリシア語の「曲がること、変化すること」(英: trope)に由来する。

分類

応じる刺激によって屈性を分類する。

感染の指向性

ウイルス病原体では宿主指向性 (host tropism) や細胞指向性 (cell tropism) という感染傾向がある。ここでは特定の宿主種や細胞型に対して選択的に展開し標的を絞る傾向という意味で〈指向性〉を用いる[要出典]

脚注

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注釈

  1. ^ 因子としてオーキシンのほかにアブシシン酸がある[1]
  2. ^ イネ科植物の子葉鞘は側光刺激を受けオーキシンを生産する。先端で作ったものを下方へ運ぶうちに光の当たらない側に多く分布し、バランスが崩れると成長のひずみが生じて屈曲する[1]

出典

  1. ^ a b c d 勝見 1994, コトバンク.

参考文献

本文の典拠、主な執筆者の50音順。

  • 勝見充行、コトバンク「屈性」『日本大百科全書(ニッポニカ)』 第7巻(きよえ-くん)(第2版)、小学館、1994年。https://kotobank.jp/word/屈性-555592022年1月29日閲覧  『コトバンク』は毎月更新。

関連項目

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関連資料

本文に使わなかった資料。発行年順。

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