東急百貨店吉祥寺店

東急百貨店 > 東急百貨店吉祥寺店
画像提供依頼:「吉祥寺名店会館」時代の建物の画像提供をお願いします。2012年1月
東急百貨店吉祥寺店
東急百貨店吉祥寺店(2016年11月撮影)
地図
地図
店舗概要
所在地 180-8519
東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1
座標 北緯35度42分17.94秒 東経139度34分40.14秒 / 北緯35.7049833度 東経139.5778167度 / 35.7049833; 139.5778167座標: 北緯35度42分17.94秒 東経139度34分40.14秒 / 北緯35.7049833度 東経139.5778167度 / 35.7049833; 139.5778167
開業日 1974年6月20日
正式名称 オリンピック吉祥寺ビル
施設所有者 株式会社オリンピックビル
延床面積 31,731 m²
営業時間 10:00〜20:00
駐車台数 345台
前身 吉祥寺名店会館
最寄駅 吉祥寺駅
外部リンク https://www.tokyu-dept.co.jp/kichijouji/index.html
東急百貨店
テンプレートを表示
東急百貨店吉祥寺店(2007年2月撮影)
夜の東急百貨店吉祥寺店と周囲の店舗看板(2008年7月撮影)
旧・東急チェリーナード(2007年10月撮影)
リニューアルオープン時の装飾(2014年10月撮影)

東急百貨店吉祥寺店(とうきゅうひゃっかてんきちじょうじてん)は、東京都武蔵野市吉祥寺本町に所在する株式会社東急百貨店が経営する百貨店TOKYUポイント加盟店。建物名は「オリンピック吉祥寺ビル」で、Olympicグループ株式会社オリンピックビルが所有する。ビル開業と同時に東急百貨店吉祥寺店が開店した。

本項では、同店が開業する前に所在した吉祥寺名店会館についても記述する。

概要

1974年昭和49年)6月20日、東急百貨店としては東横店2020年3月31日閉店)、日本橋店(1999年1月31日閉店)、本店2023年1月31日閉店)に続く4号店として、旧・吉祥寺名店会館跡地に開店した。本店閉店後の東急百貨店としては東京都内に現存する唯一の総合百貨店型店舗である。

吉祥寺エリアの百貨店としては、1955年開店の緑屋吉祥寺店[注釈 1]1971年11月10日開店の伊勢丹吉祥寺店2010年3月14日閉店[注釈 2])、1974年5月開店の近鉄百貨店東京店2001年2月閉店[注釈 3])に次いで4番目に開業した。伊勢丹吉祥寺店(現:コピス吉祥寺)の閉店により、現在は吉祥寺エリアおよび武蔵野市内で唯一の百貨店となった。

1階北側・西側広場では毎年7月に2日間「ふれあい夏まつり」が開催され、盆踊りなどの各種イベントや縁日などを催している。また毎年10月には恒例の「吉祥寺アニメワンダーランド」の一環として土・日の2日間「吉祥寺おもちゃ市場」の会場として使用される。そのほか各種イベントが開催されている。

東急吉祥寺店の裏側のエリアは通称「東急裏」と呼ばれ、雑貨店やブティックカフェなどが立ち並ぶおしゃれなスポットになっている。

東急吉祥寺店とダイヤ街

東急百貨店吉祥寺店(以下「東急吉祥寺店)は、吉祥寺ダイヤ街の西側に位置する[1]。ダイヤ街には1953年(昭和28年)にアーケード「ローズナード」が作られたが、同店が開業した1974年1月に「チェリーナード」の起工式が行われ、同年6月に完成した[2]。東急吉祥寺店の開店と同時に、ダイヤ街ではアーケード街の名称を東急の名を冠した「ダイヤ街 東急チェリーナード」とし、アーケード完成の記念セールを行った[2]。吉祥寺ダイヤ街は2009年にリニューアルし、現在は「East zone」「West zone」「South zone」に分けられ、東急吉祥寺店「West zone」となっている。東急吉祥寺店も吉祥寺ダイヤ街に所属し[1]2014年には第4回「吉祥寺ダイヤ街 いい店大賞」グランプリを受賞している。

吉祥寺ダイヤ街」も参照

また東急吉祥寺店開店と同時に、武蔵野警察署吉祥寺駅北口商店街全体を「ファミリータウン」に指定し、600メートル四方から自動車を締め出す方針を打ち出した[3]

吉祥寺観音

東急吉祥寺店の屋上には「吉祥寺観音」が祀られている。この吉祥寺観音は、1959年昭和34年)3月に埼玉県入間郡名栗村の白雲山鳥居観音から、当時開業した吉祥寺名店会館に贈られ、同会館屋上に設置されたものである[4]本尊七観世音菩薩の一つである不空羂索観世音菩薩である[4]。吉祥寺名店会館の閉館後、東急吉祥寺店開店後に改めて屋上に祀られ、現在に至る[4][5]。観音像は名栗村出身の当時埼玉銀行(現:埼玉りそな銀行頭取であった平沼弥太郎の作である[6]。毎年7月9日には、吉祥寺観音四万六千日法要が執り行われる[4]

吉祥寺名店会館

吉祥寺名店会館(きちじょうじめいてんかいかん)は、1959年(昭和34年)3月15日に[7]、吉祥寺駅北口に吉祥寺初の商業ビルとして開業した[8](地上6階建て)。オーナーはのちに武州鉄道汚職事件で逮捕・起訴された滝嶋総一郎であった。[要出典]

吉祥寺名店会館には専門店飲食店などのほか、日本のカルチャースクールの草分け的存在である産経学園などが入居していた。[要出典]現在の産経学園吉祥寺校は御殿山の「クリスタルパークビル」にある[9]

屋上にはシンボルだった広告塔や遊戯施設があり、休日には親子連れなどでにぎわう人気スポットであった。広告塔や建物の一部は高架化される以前の吉祥寺駅からも見ることができ[3]吉祥寺のランドマークであった。[要出典]

吉祥寺駅北口再開発

1960年代には当時の後藤喜八郎武蔵野市長主導のもと、吉祥寺駅周辺の整備・再開発が行われた。

1969年(昭和44年)12月3日国鉄吉祥寺駅ビル吉祥寺ロンロン(現:アトレ吉祥寺)、1970年(昭和45年)11月ターミナルエコー(現:キラリナ京王吉祥寺)、1971年(昭和46年)には伊勢丹吉祥寺店、吉祥寺サンロード商店街などといった新たな商業施設の開業が相次ぎ、競争が激化。吉祥寺名店会館は1971(昭和46)年6月をもって閉店、建物は解体された[8]。吉祥寺名店会館の跡地と周辺の買収した土地を併合した敷地に、東急百貨店吉祥寺店が建設された。

沿革

吉祥寺名店会館

  • 1959年昭和34年)3月 - 吉祥寺初の大型商業施設として吉祥寺名店会館がオープン[8](地上6階建て)。
  • 1971年(昭和46年)6月 - 吉祥寺名店会館閉業、ビル解体[3]

東急百貨店吉祥寺店

フロア構成

2024年3月現在。詳細は東急百貨店公式ウェブサイト「吉祥寺店」を参照。

  • RF 屋上(太陽の広場[15]吉祥寺観音
  • 9F レストラン・ビューティー
  • 8F 催物場・呉服・宝飾・時計・美術・メガネ・書籍・生活雑貨
  • 7F ホームファニシング(ニトリ[13]
  • 6F ベビー・キッズ/ホームファニシング
  • 5F 生活家電・ファッション(レディース・メンズ)・靴(婦人・紳士・子供)/生活雑貨
  • 4F ファッション(レディース)
  • 3F ファッション(レディース・メンズ)・生活雑貨/食品
  • 2F ファッション(レディース・メンズ)
  • 1F 服飾雑貨・婦人靴・化粧品・アクセサリー
  • B1F 東急フードショー(食品)
  • B2・B3F 駐車場

駐車場

地下駐車場

  • 駐車料金:30分450円(買物2000円未満の場合)[17]
  • サービス:当店での買物2,000円(税込)以上で1時間無料、5,000円(税込)以上で2時間無料、以降30分ごとに250円[17]

提携駐車場

以下の提携駐車場で、当店での買物2,000円(税込)以上で1時間無料、5,000円(税込)以上で2時間無料のサービスを行っている[17]

交通アクセス

鉄道
バス
東急吉祥寺店でのイベント開催時には、ムーバスのバス停留所が別位置の臨時停留所へ移動されることがある。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ 1980年に閉店後、西武スポーツを経て、現在は吉祥寺Loft。
  2. ^ 7ヶ月後の10月15日コピス吉祥寺が開業。
  3. ^ 閉店後三越大塚家具を経て、現在はヨドバシ吉祥寺

出典

  1. ^ a b West zone 吉祥寺ダイヤ街 公式サイト、2021年9月6日閲覧。
  2. ^ a b 初代アーケードの完成 吉祥寺ダイヤ街 アーケード完成記念サイト
  3. ^ a b c 写真・土屋恂、編・安田知代『懐かしの吉祥寺 昭和29・40年』ぶんしん出版、2011年、ISBN 978-4-89390-103-3
  4. ^ a b c d 吉祥寺観音 四万六千日法要 白雲山 鳥居観音]、2011年7月9日、2019年6月7日閲覧
  5. ^ 吉祥寺を見下ろす「吉祥寺観音」はどこにいる? 漫画原作者・猪原賽が発信する中央線ライフブログ NewsACT、2019年1月20日、2019年6月7日閲覧。
  6. ^ 「吉祥寺探偵 キッタンテイ」 〜FILE 06:吉祥寺観音を追え〜 吉祥寺コンシェルジュ(吉祥寺まち案内所ボランティア)公式ブログ「吉祥寺探訪ガイド キッタンといっしょ」、2008年2月8日、2021年9月6日閲覧。
  7. ^ 『商業界二十年 : 日本商業20年譜 1948-1967』 商業界、1967年。pp128
  8. ^ a b c このまちアーカイブス 東京都吉祥寺 7.大型商業施設の開業 三井住友トラスト不動産
  9. ^ 吉祥寺校 - 学園情報 産経学園、2021年9月6日閲覧。
  10. ^ 「吉祥寺今昔写真集」(ぶんしん出版、2018年)151頁に当時のチラシ写真あり。
  11. ^ 当社吉祥寺店で発生いたしましたエレベーター事故について 株式会社東急百貨店、2009年9月15日[リンク切れ]
  12. ^ “新生・東急吉祥寺店 10/23 GRAND OPEN!”. 株式会社東急百貨店. 2014年10月23日閲覧。
  13. ^ a b ニトリ/東急百貨店吉祥寺店に出店 流通ニュース、2017年9月6日
  14. ^ “東急百貨店吉祥寺店/5月10日グランドオープン、3階は「武蔵野マルシェ」”. 流通ニュース. (2018年4月24日). https://www.ryutsuu.biz/store/k042413.html 2018年5月14日閲覧。 
  15. ^ a b “吉祥寺で太陽に一番近い「太陽の広場」。東急百貨店の屋上にオープン!” (2021年1月19日). 2024年3月27日閲覧。
  16. ^ 千代田区神田須田町にある老舗そば屋。
  17. ^ a b c d e f Access 地図・駐車場・駐輪場 東急百貨店 吉祥寺店
  18. ^ 吉祥寺店 OSHMAN'S

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、東急百貨店吉祥寺店に関連するカテゴリがあります。

外部リンク

  • 吉祥寺店 - 東急百貨店
  • 吉祥寺ダイヤ街 公式サイト
東急百貨店
日本国内の店舗
グループ
複合商業施設・専門店ビル
食品専門店
閉店・撤退(日本国内)
閉店・撤退(日本国外)
  • アラモアナ店、マウイ店、パールリッジ店13
  • TOKYU SCENE、香港東急百貨有限公司、ラチャダ店、永琦東急百貨14
  • マーブンクロン店1
系列企業
関連人物
関連項目
注釈
1バンコク東急百貨店(タイ)が運営。2渋谷ヒカリエ内 3旧: まちだ東急百貨店→町田店 4旧: 港北東急百貨店 5現:東武百貨店池袋店 6現: COREDO日本橋
7旧: 白木屋の共同出資会社 8ながの東急百貨店の支店 9旧: 西南東急百貨店→あおば東急百貨店 10コンビニエンスストア 11スポーツ用品販売 12スポーツクラブ

13シロキヤ・インコーポレイテッド 14東急百貨店の現地法人 15代表取締役会長 16代表取締役社長執行役員 17旧: よこはま東急百貨店→QUEEN'S EAST
18かつての一社提供番組(TBSテレビ関東ローカル)。 19商品券の相互利用を行っていた。 20ながの東急百貨店と資本・業務提携を行っていた。
カテゴリ カテゴリ
所在地:東京都武蔵野市|最寄駅:吉祥寺駅JR中央線総武線/東西線直通)・ 京王井の頭線
吉祥寺駅北口
商業施設
商店街
文化施設・映画館
ホテル
その他
吉祥寺駅南口
公園・庭園
商業施設
文化施設・映画館
ホテル・飲食店
その他
主な道路・通り
  • 吉祥寺通り
  • 大通り
  • 公園通り
  • 元町通り
  • 中道通り
  • 大正通り
  • 七井橋通り
吉祥寺で行われるイベント
現在
過去
閉鎖 / 撤退
(※過去に存在した主な店舗・施設のみ)
商業施設
文化施設・映画館
関連人物
関連項目
  1. ^ a b c F&Fビル。
  2. ^ 現在の東急百貨店吉祥寺店。
  3. ^ a b 現在のキラリナ京王吉祥寺。
  4. ^ a b 現在の吉祥寺ロフト。
  5. ^ a b c 現在のヨドバシ吉祥寺。
  6. ^ パーキングプラザ。
  7. ^ 現在のアトレ吉祥寺。
  8. ^ 旧・京王クラウン街
  9. ^ 現:ラウンドワン吉祥寺店。
  10. ^ 現:ファミリーマート吉祥寺本町一丁目店。
カテゴリ カテゴリ|ウィキトラベル
吉祥寺名店会館に関するカテゴリ:
  • 吉祥寺の歴史
  • 1959年竣工の日本の建築物
  • 現存しない東京都の建築物
  • 1971年廃止