水の中のナイフ

水の中のナイフ
Nóż w wodzie
監督 ロマン・ポランスキー
脚本 イエジー・スコリモフスキ
ロマン・ポランスキー
ヤクブ・ゴールドベルク(英語版)
製作 Stanislaw Zylewicz
出演者 レオン・ニェムチック
ヨランタ・ウメッカ(ポーランド語版)
ジグムント・マラノウッツ
音楽 クシシュトフ・コメダ
撮影 イエジー・リップマン
編集 アリナ・プリュガル=ケトリング
配給 日本の旗 東和
公開 ポーランドの旗 1962年3月9日
日本の旗 1965年6月1日
上映時間 94分
製作国 ポーランドの旗 ポーランド
言語 ポーランド語
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水の中のナイフ』(みずのなかのナイフ 原題:Nóż w wodzie)は、1962年公開のポーランドのドラマ映画ロマン・ポランスキー監督・脚本。ポランスキーの監督デビュー作品である。アカデミー外国語映画賞にノミネートされた。

あらすじ

アンジェイとその妻・クリスティナは裕福な夫婦で、休日に2人きりでヨットで船出しようと、湖畔の桟橋へ自動車を走らせていた。そこへ、ヒッチハイクの若者が飛び出す。若者が夫妻のヨットに興味を示したので、アンジェイは彼を招いて3人でヨットに乗り込む。食事やゲームなどをしているうち、クリスティナと若者が親密になる様子を見せ、アンジェイは嫉妬する。アンジェイは若者が眠り込んだ隙に、彼が持っていた折りたたみナイフを奪い取る。それに気づいた若者がアンジェイと取っ組み合いになり、湖に落ちたきり姿が見えなくなる。夫妻は泳いで探しに行くが見つからず、クリスティナは「あなたが彼を殺した」とアンジェイをなじる。アンジェイは内心おびえつつ「警察など怖くないぞ」と開き直り、ひとりで泳ぎに出かけてしまう。

実は若者はブイの陰に隠れていた。アンジェイがヨットから離れた隙に若者が戻る。クリスティナはアンジェイを呼び戻そうと彼の名を叫ぶが、彼の姿はどこにも見えなかった。クリスティナは「あの人と同じで中身は子供ね」と若者をなじるような形を取って彼を誘惑する。若者と妻はキスし、抱き合う。

クリスティナはヨットを岸辺へ着ける。若者は再会を約束してヨットを降りる。桟橋にヨットを回すと、泳ぎ着いたアンジェイが待っていた。帰途、クリスティナは「彼は生きているわ。その証拠に彼と寝たの」と明かすが、アンジェイは取り合わない。自動車は警察署の方向を示す標識の立った丁字路に差し掛かる。アンジェイは自動車を停め、どちらにも進めなくなる。

キャスト

評価

第36回アカデミー賞外国語映画賞にポーランド代表作品として史上初めて出品され、ノミネートに至った[1]

2010年に『エンパイア』誌から発表された「世界の映画ベスト100」では61位となった[2]

参考文献

  1. ^ “The 36th Academy Awards (1964) Nominees and Winners”. oscars.org. 2011年11月3日閲覧。
  2. ^ “The 100 Best Films Of World Cinema”. Empire. 2011年4月24日閲覧。

関連項目

外部リンク

1960年代
1970年代
1980年代
1990年代
2000年代
2010年代
短編
  • Rower(1955)
  • 微笑(1957)
  • パーティを破壊せよ(1957)
  • 殺人(1957)
  • タンスと二人の男(1958)
  • 灯り(1959)
  • 天使たちが失墜するとき(1959)
  • 太った男と痩せた男(1961)
  • 哺乳動物たち(1962)
  • 世界詐欺物語(1964)
  • それぞれのシネマ/エロチックな映画(2007)
  • A Therapy(2012)
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