関東鉄道キハ0形気動車

関東鉄道キハ0形気動車
関東鉄道 キハ006-005 (水海道信号場)
基本情報
製造所 新潟鐵工所
製造年 1982年-1984年
主要諸元
軌間 1,067mm
車両定員 140名(うち座席61名)[1]
自重 30.0t(空車)[1]
全長 20,000mm[1]
全幅 2,884mm[1]
全高 3,875mm[1]
台車 DT22A(動力台車/001・002・005を除く)[2]
DT22C(動力台車/001・002・005)[2]
TR51A(付随台車/001・002・005を除く)[2]
TR51B(付随台車/001・002・005)[2]
機関 DMH17C(入線当初)[1]
機関出力 180HP[1]
変速機 いずれも液体変速機
DF-115(008を除く)[3]
TC-2(008のみ)[3]
歯車比 2.976[3]
制動装置 DA-1[3]
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関東鉄道キハ0形気動車(かんとうてつどうキハ0がたきどうしゃ)は、関東鉄道が1982年以降に運用している通勤型気動車である。

国鉄キハ20系気動車の機器を流用した車両で、国鉄の気動車の機器を流用したキハ310形と同様の手法で製造された[4]が、キハ310形とは異なり、車歴上では新製として扱われている[5]

本形式は奇数番号と偶数番号の車両を固定式連結器で連結、運行開始当初から常総線で初めて2両固定編成として導入された。以降、完全新造車を含め新造の2両固定編成は、キハ2300形2309・2310まで導入が続いている。

車両概説

本節では、登場当時の仕様を記述する。

キハ0形は全長20,000mmの全金属製車体で[1]、全幅は2,884mmである[1]。キハ310と異なり、側面の雨樋については縦樋が車体に埋め込まれている[5]

本形式は奇数番号と偶数番号の車両を固定式連結器で連結した2両固定編成とし、常総線の車両としては初めて連結面に貫通幌が設置された。関東鉄道では本形式を「ユニット車両」と呼称している[5]

正面は貫通扉付正面3枚窓であるが、前照灯を前面窓の下に配置し[6]、正面貫通扉の上部にはキハ900形以来となる方向幕が装備された[5]。側面には扉を3箇所に配置しており、3つとも両開き扉となっているが、扉の窓はキハ310よりも大型化された。車内の座席配置はロングシートである[6]

運用

1982年7月に常総線南守谷までの区間で複線化が完成した際に、キハ001・キハ002の2両が登場した[5]。1983年12月にはキハ003からキハ006までの4両が増備された[5]。さらに1984年12月にはキハ007・キハ008の2両が増備された[5][注釈 1]

1996年(平成8年)に冷房化され、エンジンがキハ2100形と同じDMF13HZに換装されている。

2021年6月19・20日開催の「ありがとうキハ007・008号 乗車会&撮影会」をもって、キハ007・008が定期運用から離脱。

2021年12月4・5日開催の「ありがとうキハ005・006号 乗車会&撮影会」をもってキハ005・006が定期運用から離脱。

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ このときの増備車両の車番のうち1両が「007」で、ジェームズ・ボンドのコードネームと同一であることから、鉄道雑誌などでは「鉄道界のダブルオーセブン」とも書かれていた[5]

出典

参考文献

書籍

雑誌記事

関東鉄道 関東鉄道鉄道車両

現有車両

常総線
竜ヶ崎線

気動車 : キハ532形 - キハ2000形

過去の車両

常総線・鬼怒川線
竜ヶ崎線

過去の車両(分社路線)

鉾田線
鹿島鉄道 鹿島鉄道線
鹿島鉄道分社後入籍

気動車 : KR-500形
ディーゼル機関車 : DD13形

鹿島鉄道分社前入籍

気動車 :キハ42200形 - キハ410形 - キハ430形 - キハ600形 - キハ714形・キハ715形
ディーゼル機関車 : DD90形 - DD902形
蒸気機関車 : 3形 - 5形

筑波線
筑波鉄道 筑波鉄道筑波線
筑波鉄道分社後入籍

気動車 : キハ820形 - キハ30形

筑波鉄道分社前入籍

気動車 : キハ310形 I - キハ460形 - キハ500形・キハ504形 - キハ510形 - キハ540形 - キハ760形 - キハ810形 - キサハ70形
客車 : ナハフ100形・ナロハ200形
ディーゼル機関車 : DD501形
蒸気機関車 : 1形 - 4形 - 5形 - 8形 - 5形II