中油嘉義溶剤廠支線

工廠に進入する区間
嘉義市世賢路上に残る踏切資材
嘉油鉄馬道世賢路站
嘉油鉄馬道鴿渓寮站
嘉油鉄馬道鴿溪寮站以南の北回帰線駅方向の区間
民生南路站

中油嘉義溶剤廠支線(ちゅうゆかぎようざいしょうしせん)[1]は、かつて存在した台湾鉄路管理局鉄道路線である。台湾中油専用貨物線であった。

概要

本線は日本統治時代に台湾拓殖化学会社(当時の表記は「台灣拓殖化學會社」)によって建設された。ゼロ戦などの戦闘機の燃料を輸送していた[2]1961年に「嘉義溶剤廠線」と名付けられた。1972年10月4日、「高雄煉油總廠嘉義分廠線」と再改名された。[2]北回帰線駅で縦貫線より北側に分岐し、すぐに東へ曲がり、しばらく直線で東方向に行き、北側に曲がって嘉義市世賢路と交差して「嘉義中油煉製研究所」[3](地元では溶剤廠と呼ばれている)に至る路線であった。なお、「中油煉研所線」と呼ぶ人もいる。

路線資料

  • 経営管轄:台灣中油股份有限公司
  • 路線距離:北回帰線駅 - 嘉義中油煉製研究所 4.5km[2][4][5]
  • 軌間:1067mm
  • 駅数:1(起点駅含む)
  • 開業時期:日本統治時代[6]
  • 廃止時期:2003年
  • 複線区間:無し、全線単線
  • 電化区間:無し

運行形態

  • 既に廃止されている。
  • 廃線跡の一部はレールを残したまま嘉油鉄馬道という全長3.5kmのサイクリングロードとして再生されており、往時を偲ぶことができる。

使用車両

駅一覧

駅名 営業距離
(分岐点起点)
備考 所在地
北回帰線駅 0.0 廃駅・縦貫線接続 嘉義県水上郷
嘉義中油煉製研究所 4.5 --- 嘉義市西区

出典・註釈

[脚注の使い方]
  1. ^ 「溶剤廠」とは溶媒工場を意味する。
  2. ^ a b c 北回歸線站(驛站之旅)
  3. ^ 「煉製」とは(石油)精製を意味する。
  4. ^ 中文版では7.2kmとの記載があるが、衛星写真で確認する限りそこまでの距離は無い。参考の為に測地系座標に「嘉義中油煉製研究所」専用線入口を示した。北回帰線駅の座標と併せて参照。
  5. ^ 正線が4.528km、側線が2.332kmの記載
  6. ^ 分岐する北回帰線信号場が1937年2月1日設置なのでその頃と考えられる。
  7. ^ 北回歸線車站(水壺帶著三隻牧羊犬)

外部リンク

  • 嘉油鉄馬道(嘉義市観光旅遊網)(日本語)
西部幹線

縦貫線 (北段) - 海岸線 - 台中線 - 成追線 - 縦貫線 (南段) - 屏東線

東部幹線
南廻線
旅客支線
貨物支線
計画線
廃止線

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計画放棄(未成線
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座標: 北緯23度27分51秒 東経120度26分56秒 / 北緯23.46417度 東経120.44889度 / 23.46417; 120.44889