1988年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)のポストシーズンは10月4日に開幕した。アメリカンリーグの第20回リーグチャンピオンシップシリーズ(20th American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、翌5日から9日にかけて計4試合が開催された。その結果、オークランド・アスレチックス(西地区)がボストン・レッドソックス(東地区)を4勝0敗で下し、14年ぶり13回目のリーグ優勝および12回目のワールドシリーズ進出を果たした。
両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのは、1975年以来13年ぶり2度目。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、アスレチックスが9勝3敗と勝ち越していた[1]。そのうち、アスレチックスの本拠地オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムでは、アスレチックスが6戦全勝だった[2]。今シリーズでもアスレチックスは本拠地での第3戦・第4戦に連勝し、敵地フェンウェイ・パークでの2試合と合わせて負けなしの "スウィープ" でレッドソックスを退けた。ポストシーズンのシリーズでレッドソックスが全敗はおろか、3勝未満に終わったのも通算12シリーズ目で今回が初めて[3]。シリーズMVPには、全4試合で最後を締めてセーブを挙げ、6.0イニング無失点という成績を残したアスレチックスのデニス・エカーズリーが選出された。しかしアスレチックスは、ワールドシリーズではナショナルリーグ王者ロサンゼルス・ドジャースに1勝4敗で敗れ、14年ぶり9度目の優勝を逃した。
試合結果
1988年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月5日に開幕し、途中に移動日を挟んで5日間で4試合が行われた。日程・結果は以下の通り。
日付 | 試合 | ビジター球団(先攻) | スコア | ホーム球団(後攻) | 開催球場 |
10月05日(水) | 第1戦 | オークランド・アスレチックス | 2-1 | ボストン・レッドソックス | フェンウェイ・パーク | |
10月06日(木) | 第2戦 | オークランド・アスレチックス | 4-3 | ボストン・レッドソックス |
10月07日(金) | | 移動日 | |
10月08日(土) | 第3戦 | ボストン・レッドソックス | 6-10 | オークランド・アスレチックス | オークランド・アラメダ・ カウンティ・コロシアム |
10月09日(日) | 第4戦 | ボストン・レッドソックス | 1-4 | オークランド・アスレチックス |
優勝:オークランド・アスレチックス(4勝0敗 / 14年ぶり13度目) |
第1戦 10月5日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
4回表、先頭打者ホセ・カンセコの本塁打でアスレチックスが先制(58秒) |
8回表、デーブ・ヘンダーソンの適時打でアスレチックスが勝ち越し(47秒) |
9回裏二死一・二塁、デニス・エカーズリーがウェイド・ボッグスを空振り三振に仕留めて試合終了、アスレチックスが先勝(44秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
オークランド・アスレチックス | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 6 | 0 |
ボストン・レッドソックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 |
- 勝:リック・ハニカット(1勝) 敗:ブルース・ハースト(1敗) S:デニス・エカーズリー(1S)
- 本塁打
OAK:ホセ・カンセコ1号ソロ
- 審判
[球審]ドン・デンキンガー
[塁審]一塁: テッド・ヘンドリー、二塁: ティム・マクレランド、三塁: グレッグ・コスク
[外審]左翼: ケン・カイザー、右翼: ジョン・シュロック - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後1時25分 試合時間: 2時間55分 観客: 3万4104人 気温: 47°F(8.3°C)
詳細: Baseball-Reference.com
第2戦 10月6日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
7回表、ホセ・カンセコの2点本塁打でアスレチックスが同点に追いつく(1分1秒) |
9回表、ウォルト・ワイスの適時打でアスレチックスが勝ち越し(50秒) |
その裏、デニス・エカーズリーがリッチ・ゲドマンを左飛に打ち取り試合終了、アスレチックスが連勝(58秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
オークランド・アスレチックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 4 | 10 | 1 |
ボストン・レッドソックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 3 | 4 | 1 |
- 勝:ジーン・ネルソン(1勝) 敗:リー・スミス(1敗) S:デニス・エカーズリー(2S)
- 本塁打
OAK:ホセ・カンセコ2号2ラン
BOS:リッチ・ゲドマン1号ソロ - 審判
[球審]テッド・ヘンドリー
[塁審]一塁: ティム・マクレランド、二塁: グレッグ・コスク、三塁: ケン・カイザー
[外審]左翼: ジョン・シュロック、右翼: ドン・デンキンガー - 試合開始時刻: 東部夏時間(UTC-4)午後8時20分 試合時間: 3時間14分 観客: 3万4605人 気温: 42°F(5.6°C)
詳細: Baseball-Reference.com
第3戦 10月8日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
アスレチックス打線の4本塁打(3分17秒) |
9回表、デニス・エカーズリーがジム・ライスを空振り三振に仕留めて試合終了、アスレチックスがリーグ優勝に王手をかける(1分9秒) |
第4戦 10月9日
映像外部リンク |
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MLB.comによる動画(英語) |
初回裏、ホセ・カンセコのソロ本塁打でアスレチックスが先制(1分7秒) |
9回表、デニス・エカーズリーがジョディ・リードを二飛に打ち取り試合終了、アスレチックスのリーグ優勝が決定(1分34秒) |
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
ボストン・レッドソックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 |
オークランド・アスレチックス | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | X | 4 | 10 | 1 |
- 勝:デーブ・スチュワート(1勝) 敗:ブルース・ハースト(2敗) S:デニス・エカーズリー(4S)
- 本塁打
OAK:ホセ・カンセコ3号ソロ - 審判
[球審]グレッグ・コスク
[塁審]一塁: ケン・カイザー、二塁: ジョン・シュロック、三塁: ドン・デンキンガー
[外審]左翼: テッド・ヘンドリー、右翼: ティム・マクレランド - 試合開始時刻: 太平洋夏時間(UTC-7)午後0時00分 試合時間: 2時間55分 観客: 4万9406人 気温: 73°F(22.8°C)
詳細: Baseball-Reference.com
脚注
- ^ "1988 Oakland Athletics Schedule," Baseball-Reference.com. 2021年3月27日閲覧。
- ^ Michael Martinez, Special to the New York Times, "THE PLAYOFFS; A's Sweep Red Sox and Win Pennant," The New York Times, October 10, 1988. 2021年3月27日閲覧。
- ^ Peter Gammons, "SOCKING IT TO THE RED SOX," Sports Illustrated Vault, October 17, 1988. 2021年3月27日閲覧。
外部リンク
- Baseball-Reference.com(英語)
- 1988 American League Championship Series - IMDb(英語)
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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フィラデルフィア野球殿堂 | |
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アスレチックス球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(09回) | |
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ワールドシリーズ敗退(05回) | |
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リーグ優勝(15回) | |
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傘下マイナーチーム | |
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ボストン・レッドソックス |
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球団 | |
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歴代本拠地 | |
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文化 | |
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永久欠番 | |
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レッドソックス球団殿堂 | |
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ワールドシリーズ優勝(09回) | |
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