ダン・ファロウズ

ダン・ファロウズ

Dan Fallows
生誕 (1973-11-13) 1973年11月13日(50歳)
国籍 イギリスの旗 イギリス
教育 サウサンプトン大学
業績
専門分野 エアロダイナミクス
テクニカルディレクター
勤務先 アストンマーティン(2022 - )
雇用者 ジャガー(2001 - 2004)
レッドブル(2006 - 2022)

ダン・ファロウズ(Dan Fallows, 1973年11月13日 - )は、イギリス出身のF1のエアロダイナミシスト。現在、アストンマーティンF1のテクニカルディレクター[1]ファローズと表記されることもある[2]

人物

1992年からサウサンプトン大学で航空宇宙工学を学び、1996年終業し、工学修士[3]

1997年から2001年、ローラでジュニア空力エンジニアから修行する。

1992 - 1996 工学修士, 航空宇宙工学 サウサンプトン大学 サウサンプトン
1997 - 2001 エアロダイナミシスト ローラ・カーズ ハンティンドン
2001 - 2003.09 上級エアロダイナミシスト ジャガー・レーシング ビスター(レイナード旧本部) R3R4
2003.09 - 2004.11 ビスター(レイナード旧本部) / ベッドフォード(アロウズ旧風洞)[4] R5R6
2004.11 - 2005 上級エアロダイナミシスト Red Bull Racing Holdings ビスター(レイナード旧本部) / ベッドフォード(アロウズ旧風洞) RB1=R6=(STR1)
2005 - 2006.01 F1チーフエアロダイナミシスト ダラーラ (エアロラボ) サンターガタ・ボロニェーゼ (フォンドテック敷地内) TF106
2006.01-2006.12 上級エアロダイナミシスト Red Bull Racing Holdings ミルトン・キーンズ

ビスター(レイナード旧本部) / ベッドフォード(アロウズ旧風洞)

RB2
2006.12-2009.06 上級エアロダイナミシスト レッドブル・テクノロジー RB3RB4RB5RB6
2009.06-2014.02 チーフエアロダイナミシスト レッドブル・レーシング
レッドブル・テクノロジー
ミルトン・キーンズ

ビスター(レイナード旧本部) / ベッドフォード(アロウズ旧風洞)

RB7RB8RB9RB10
2014.04-2022.04 空力部門のチーフエンジニア RB11RB12RB13
RB14RB15RB16
RB16BRB18
2022.04 - 現在 テクニカルディレクター アストンマーティンF1 シルバーストン AMR23

2001年、シニア・エアロダイナミシストとしてジャガー・レーシングに採用され、F1でのキャリアをスタート、ビスターのジャガー風洞を使用してレースカーの設計開発のサポートをする。

空力チームのトップは、デビッド・ピッチフォースベン・アガザンジェロウが空力ヘッドを勤め、エリック・ブランディンもエアロダイナミシストしてフォンドテックから派遣されていて一緒だった。

ジャガーが撤退決定を発表すると、イタリアのシャシービルダーであるダラーラに移動し、エアロダイナミシストの筆頭を務めるが、当時ダラーラは最先端の風洞を使用して、トヨタF1チームへの風洞サービスを2003年から始めていて、マイク・ガスコイン がテクニカルディレクター、ニコロ・ペトルッチが空力責任者だった。

2006年、ファロウズはミルトン・キーンズレッドブル・レーシングに戻り、空力部門のチームリーダーとしてレース現場でレースカーのR&Dを進め、チームの最初の表彰台、勝利、そして最終的に8つの世界タイトルの獲得に貢献した[5]

2014年、空気力学部門の責任者になり、F1のハイブリッド時代におけるチームの進化に貢献してきた[6] [7] [8]

2021年6月25日に、ファロウズがアストンマーティンF1チームと契約したことが発表され[9][10]、両チーム間での調整に手間取り、2022年初めに至って、アストンマーティンとレッドブルとの合意発表がなされた。

レッドブルが2023年までの契約からファロウズを解除した後、実際にアストンマーティンチームで働き始めるのは2022年4月からとの報告がなされた[11](いわゆるガーデニング休暇)。

2021年11月24日、メルセデスを離れ、2022年初頭にアストンマーティンF1に加わることが発表されていた[12]エリック・ブランディンとともに再び働くことになるが、同チームの最高技術責任者(CTO)は、これまたジャガー・レーシングからレッドブル・レーシング創業期にかけて、ビスターファシリティーの整備に大きく貢献したアンドリュー・グリーンである。

2023年、同チームのテクニカルディレクターに就任[2]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ “F1: Aston Martin e Red Bull entram em acordo sobre chefe de aerodinâmica após disputa”. motorsport.uol.com.br. 2022年1月18日閲覧。
  2. ^ a b “アストンマーティンF1のテクニカルディレクター、グリーンがレース現場を離れる。元レッドブルのファローズが正式に就任へ”. オートスポーツweb. SAN-EI (2023年2月21日). 2023年3月12日閲覧。
  3. ^ “ダン・ファロウズ”. linkedin.com. 2022年8月15日閲覧。
  4. ^ Grandprix.com. “Jaguar gets the Bedford windtunnel” (英語). www.grandprix.com. 2023年4月20日閲覧。
  5. ^ “Sebastian Vettel wins fourth straight F1 world title with Indian GP triumph”. The Guardian. 2021年6月28日閲覧。
  6. ^ “Dan Fallows at Red Bull”. www.redbull.com. 2021年6月28日閲覧。
  7. ^ “Red Bull Racing hires new head of aerodynamics”. Auto123. 2021年6月28日閲覧。
  8. ^ “Red Bull creates new Technical Director role”. Formula One. 2021年6月28日閲覧。
  9. ^ “F1: Aston Martin contrata chefe de aerodinâmica da Red Bull como novo diretor técnico”. motorsport.uol.com.br. 2021年6月28日閲覧。
  10. ^ “Dan Fallows leaves Red Bull to join Aston Martin”. www.formula1.com. 2021年6月28日閲覧。
  11. ^ “Red Bull aceita acordo e libera Fallows para cargo de diretor-técnico na Aston Martin”. grandepremio.com.br. 2022年1月18日閲覧。
  12. ^ “Mercedes Chief Aerodynamicist Eric Blandin to join Aston Martin in 2022”. Formula1.com. 2022年1月3日閲覧。

外部リンク

イギリスの旗ローラ (1962-1963)
  • Mk4(英語版)
  • Mk4A(英語版)
(F2)イギリスの旗ローラ (1967-1968)
  • T100
  • T102(英語版)
日本の旗 ホンダ (1968)
イギリスの旗 エンバシー・ヒル (1974-1975)
(借名) アメリカ合衆国の旗ハース・ローラ (1985-1986)
フランスの旗ラルース (1987-1991)
イタリアの旗BMSスクーデリア・イタリア(1993)
ローラワークス試作車 (1994-1995)
イギリスの旗マスターカード・ローラ(英語版) (1997)
イギリスの旗ローラF3000 (1985-2004)
  • T950
  • T86/50
  • T87/50
  • T88/50(英語版)
  • T89/50
  • T90/50(英語版)
  • T91/50
  • T92/50
  • T93/50
  • T94/50
  • T95/50
  • T96/50(英語版)
  • B99/50
  • B02/50
日本の旗フォーミュラ・ニッポン (1996-1999,2003-2008)
ローラの仕事をしたエンジニア
イギリスの旗 ジャガー / ジャガー・レーシング (F1)
フォーミュラ1
フォード・ワークス
(2000年 - 2004年)
チーム首脳
主な関係者
主なドライバー
車両
主なスポンサー
関連組織
イタリアの旗 フォンドテック (サブコンストラクター, 空力サービス)
設立創業者
設立関係者
主な関係者
風洞
イタリアの旗 カズマロ風洞


イタリアの旗 ボロニェーゼ風洞
  • イタリアの旗 サンタガータ・ボロニェーゼ風洞
イタリアの旗 Aerolab風洞
  • イタリアの旗 サンタガータ・ボロニェーゼ風洞(同敷地内にダラーラの資本参加で)
F1マシン/
空力担当者
イギリスの旗 ティレル
イギリスの旗 ジョーダン
イタリアの旗 ベネトン
フランスの旗 ルノー
イタリアの旗 ミナルディ
イギリスの旗 ジャガー
オーストリアの旗 レッドブル
イタリアの旗 トロ・ロッソ
日本の旗 トヨタ
オランダの旗 スパイカー
マレーシアの旗 ロータス
マレーシアの旗 ケータハム
オーストリアの旗 レッドブル・レーシング
創業者
現在のチーム首脳・関係者
元チーム関係者
首脳
テクニカル
ディレクター
ビークル
パフォーマンス
空力
エンジン
その他
現在のドライバー
過去のドライバー
F1マシン
ロードカー
チーム関連会社
現在のスポンサー
過去のタイトルスポンサー
架空のマシン
太字はレッドブルにおいてドライバーズワールドチャンピオンを獲得。
イギリスの旗 アストンマーティンF1
2021年 - 現在
チーム首脳
主なスタッフ
  • イギリスの旗 ボブ・ベル (エグゼクティブディレクター)
  • イギリスの旗 ダン・ファロウズ (テクニカルディレクター)
  • フランスの旗 エリック・ブランディン (副テクニカルディレクター)
  • イギリスの旗 トム・マッカロー(英語版) (パフォーマンスディレクター)
  • イタリアの旗イギリスの旗 ルカ・フルバット (エンジニアリングディレクター)
  • 日本の旗 羽下晃生 (チーフデザイナー)
  • イギリスの旗 アンディ・スティーブンソン(英語版) (スポーティングディレクター)
  • 日本の旗 松崎淳 (チーフタイヤエンジニア)
元関係者
現在のドライバー
過去のドライバー
車両
現在のスポンサー
関連組織
1959年 - 1960年
関係者
  • イギリスの旗 デイビッド・ブラウン
  • イギリスの旗 テッド・カッティング(英語版)
ドライバー
車両
  • DBR4(英語版)
  • DBR5
関連組織
※役職等は2023年2月時点。